昭和60年4月、利用者6名で「たかおか福祉作業所」が小規模作業所として産声を上げました。たかおか福祉作業所は他の作業所に入ることができず、社会参加の場を確保したいという親御さん達の切実な願いが実現された場でありました。そういう経緯をふまえ、作業所は地域で”ふつうの生活”をするための場として、利用者がいろいろな機会や場を通して社会の生活体験の中で、社会参加や社会自立をしているという実感がもてるように支えてまいりました。
その後、平成11年「ワークスえびさか」・平成13年に「ワークスいちのせ」が開設となります。しかし、小規模作業所は無認可と呼ばれて国の法に定めない不安定な存在でした。平成12年の法律改正を契機に、高岡市手をつなぐ育成会の支援のもと平成14年「社会福祉法人 手をつなぐ高岡」を設立し、名称も小規模通所授産施設となり将来への展望が開かれました。そして、平成16年「ワークスたから」・平成18年「ワークスほんまる」が加わり、全5作業所となりました。
平成18年10月障害者自立支援法の施行により、10月から新規事業とし全事業所が就労継続支援事業(B型)として運営を始め、たかおか福祉作業所の名所も「ワークスたかおか」へと変更しました。またそれと同時に、高岡市と福岡町の合併により「かごめ苑」が当法人に加わりました。平成19年4月には、「ワークスいちのせ」で就労移行支援を導入し就職へ向けた支援もスタートしました。
どの時代においても、開設当時の方針は変わることなく1人でも多くの人達が利用できるよう支援してきました。新事業に伴う法律の趣旨の下、6ヶ月毎の『個別支援計画書』の見直し、職業指導員の研鑽、環境改善計画、作業量の確保、また就労支援機関との連携などを行っていくとともに、開設当時の方針も変わることなく今後も利用者の立場に立ったサービスを提供していきます。